こつむ舎は、カタツムリの生態や飼育をテーマに、ZINEやアート作品を制作している小さなレーベルです。
ペンネームは百尺竿頭(ひゃくしゃく かんとう)。自宅や庭でカタツムリを飼育し、その日々の観察や気づきをもとに創作を行っています。
はじまりは、ただの好奇心でした。小さなカタツムリの赤ちゃんを迎え入れ、その静かな動きや季節ごとに変わる姿を見守るうちに、いつしかその存在は私の生活の中で大切なものになっていきました。
ある梅雨の日、二階のベランダまで一匹の別のカタツムリが登ってきました。こんなにも小さな生き物に、ここまで上がる力があるのかと、心から驚いたことを覚えています。実は、私の家の周辺は、カタツムリたちの住処でもありました。
その頃に出会った禅の言葉「百尺竿頭に一歩を進む」と、その姿が重なりました。速さや効率が求められる現代社会の中で、ゆっくりと、しかし確かに進み続ける生き方があることを知ったのです。
その想いを込めて「百尺竿頭」と名乗り、カタツムリをテーマに、歩み続ける価値をブログ、ZINE、アート作品として届けています。
2022年から続けているブログでは、飼育の工夫や観察した生態に加え、文化や歴史にまつわる小さな物語も綴っています。読者の方からいただく質問や感想は、活動を支える大きな励みです。
やがて、これらの記録を紙のかたちに残したいと思うようになりました。ページをめくる手触りや、机の上にそっと置いておける存在感は、画面とは違う時間を生み出します。
小さなカタツムリの冊子を手に取った方が、自然に目を向けるきっかけになれば。
そんな願いを込めて、今日もゆっくり制作を続けています。
