2026/02/08 19:23

先日、蔵前にあるリソグラフのアートスタジオ onten さんで、新作の絵本タイプのZINEとポスターを印刷してきました😊 リソグラフ(理想科学工業)は、知れば知るほど奥が深い「表現者のための印刷機」です。
最近はコンビニでも手軽に印刷できますが、あえてリソグラフを選ぶ理由。それは、コンビニの「レーザープリンター」とは全く異なる魅力があるからです。
1. 印刷の仕組み:再現性か、一期一会か
レーザープリンター: トナー(粉)を熱で定着させるため、何度刷っても同じ結果が得られます。狙った通りの「正解」を出すための優等生です。
リソグラフ: 「版」を作ってインキを押し出すデジタル孔版印刷。気温や紙質でノリが変わる、まるで版画のような「一期一会」の面白さがあります。
2. インキの色彩:混ぜる色か、そのままの色か
レーザープリンター: CMYKの4色を混ぜて色を作ります。実物の再現には強いですが、質感は少し平面的になりがちです。
リソグラフ: 「蛍光ピンク」や「ミント」など、元から練られた「特色(スポットカラー)」を使います。インキに透明感があるので、重ねた部分に独自の美しい混色が生まれます。
3. 「ズレ」と「ムラ」が作品になる
レーザープリンターでは「ミス」とされる版のズレやカスレも、リソグラフでは大切な「味わい」。この計算できないノイズが、作品にアナログな温もりを与えてくれます。
作品の運命を決める「網点」と「誤差拡散」
今回、スタジオのデザイナーさんと相談して決めた重要な設定が、「網点(あみてん)」か「誤差拡散(ごさかくさん)」かという選択です。
どちらも「インキの点の並べ方」で色の濃淡を表現する技術ですが、見え方が全く違います。
網点: 点が規則正しく並び、ポップアートや新聞のような「印刷物らしさ」が出ます。
誤差拡散: 点をランダムに配置し、砂の粒子のような繊細なグラデーションを作ります。
今回の私の原画は、色鉛筆と水彩絵の具。 主役の太陽や月、ナメクジたちは色鉛筆の「テクスチャ感」を活かし、背景は水彩の「淡い濃淡」を表現したい……🎨
そんな私のこだわりを察して、デザイナーさんが「誤差拡散の方が、原画の繊細なニュアンスが生きると思います」とアドバイスをくれました😌
結果は……大正解! 色鉛筆の筆致も、水彩のじわっとした滲みも、リソグラフのインキと「誤差拡散」の設定によって、原画以上に深みのある仕上がりになりました。
リソグラフは、中々奥深いのです。
その時、私は思いました🤔
「専門的な分野は、プロに任せた方が良いな😌」と。
コンビニのプリンターは機械が自動で設定を選んでくれますが、リソグラフは自分で(あるいはプロと一緒に)表現手法を選べます。まるで、印刷機自体が「画材」の一つになったような感覚でした。
リソグラフの細かい設定に興味がある方は、理想科学工業のホームページでドライバーのマニュアルなどを見てみると、その奥深い世界を覗けるかもしれませんよ🔧
リソグラフのマニュアルのリンクです(−_−;)
https://www.riso.co.jp/pub/download/driver/SF9_SF6_059-36001-108_web.pdf
