2026/07/26 14:26

「遅い」
「ぐず」
「のろま」
そんな言葉を向けられる生き物。
雨の日になると、
嬉しそうにブロック塀を登りはじめる。
誰にも歩幅を合わせず、
日の当たる場所よりも、
静かな日陰を好む。
そんな生き方を愛する人もいれば、
理解できない人もいる。
彼らは「スローリー」と呼ばれる。
けれど、私はそうは思わない。
速度とは、
いつだって相対的なものだからだ。
ある科学者は、ハワイのカタツムリたちを見つめ続けた。
そして、その静かな世界を、このように綴っている。
「夏の昼下がりに、聞こえているのかはたまた夢をみているのかわからないようなやさしい音色の音がする。真夜中になると、それはより鮮明に響き渡り、天球の音楽のこだまのように大気を伝わってくる。」ギュリック/1832年3月13日 - 1923年4月14日/アメリカ
カタツムリは歌うのだろうか。
それは、誰にも分からない。
けれど、本当の歌声とは、
耳ではなく、心に響くものなのかもしれない。
だから私は、
いつか彼らの歌声を聴きたいと願いながら、
今日も、
カタツムリと過ごしている。
Think Snaily-Hyakushaku
